世代を超えて今なお愛される不朽の名作『白い巨塔』が5夜連続でドラマ放送が決定しました。

2019年版では岡田准一さんが主演を務めることが決まり、どんな白い巨塔が放送されるのか楽しみですね。

また、どんな結末になるのか原作と違いがあるのかについても気になりますよね。

そこで白い巨塔の主人公である財前五郎の結末について原作と比較しながら考察しました。

 

・死因となる病気

・最後の言葉

・最後の手紙(遺書)

 

こちらは結末ですので、ネタバレになってしまう可能性があります。

5夜連続の白い巨塔を最後まで観てから記事を読まれた方が良いかもしれません。

白い巨塔の結末である、岡田准一さんの最後の手紙については放送後に追記させて頂きます。

 

白い巨塔の結末!財前五郎の死因となった病気とは?

財前の画像

白い巨塔の結末となる財前五郎の死因はドラマ毎に少し違っているようです。

それでは、かつて放送されたものと比較しながら岡田准一が演じる財前の死因を考察していきます。

 

・原作での財前の死因・・・        胃ガン

・田宮二郎さん演じる財前の死因・・・   胃ガン

・唐沢寿明さん演じる財前の死因・・・   肺ガン

・岡田准一さん演じる財前の死因・・・   肺ガン?もしくは 大腸ガン?

                     と予想していましたが、すい臓ガンでした。

白い巨塔は1966年に映画化され、1978年にドラマ化されどちらも田宮二郎さんが財前を演じられています。

主演が同じ俳優であること、そして時代の背景から当時は胃ガンで死亡する人も多くいらっしゃったようです。

しかし、近年では胃ガンは治る病気とされ胃ガンの死亡率も減少傾向にあるのだとか。

こういった医療の進歩や時代の背景から、2003年の唐沢寿明さん主演の財前は死因が肺ガンとなっています。

財前は喫煙者ですし、肺ガンという設定でもおかしくないですね。

そして気になる岡田准一さん演じる財前ですが、死因となる病気は何なのでしょうか。

現代では、喫煙者に対して以前より冷たい雰囲気があるのでドラマ内で堂々と喫煙する姿は見られるのか疑問ではあります。

唐沢さんの時と同様に肺ガンという可能性もありますし、時代の背景として近年男女ともに増加傾向である大腸ガンという可能性も高いのではないでしょうか。

 

追記:実際に放送された岡田版白い巨塔では、財前の死因はすい臓ガンでしたね。

やはり、財前の喫煙シーンは全くありませんでした。

これも禁煙や分煙を進める時代の背景が影響していると思われるため、肺ガンではありませんでした。

白い巨塔の結末!財前五郎の最後の言葉とは?かわいそうという声も

財前五郎の画像

白い巨塔の財前の最後の言葉も死因同様にドラマ毎に微妙に違うようです。

財前の心情の伝え方や表現の仕方が異なっています。

【田宮二郎版・財前の最後の言葉】

 

『ありがとう、君のような友人を持って誇りに思う。

僕は医師として大切なものを見失っていた。

気づくのが遅すぎた。』

 

医師としての良心を取り戻した財前が、里見への感謝の念と後悔を口にしており、今まで黒だったキャラクターを一気に白に変えてしまいました。

 

【唐沢寿明版・財前の最後の言葉】

 

『無念だ』

 

この一言で、キャラクターを黒から白に一気に変えてしまいました。

素直に自分の非を認めたわけではないですが、無念という言葉一つで反省や後悔など何もかもが凝縮されていますね。

 

今まで自分の地位や名誉を一番に考えるブラックなキャラクターだったゆえに、後悔や反省の言葉を言われると、志半ばで死んでしまう財前がかわいそうに思えてきますよね。

 

【岡田准一版・財前の最後の言葉】

こちらは放送後に追記したいと思います。

前回の唐沢版・財前の最後の言葉が印象的だったため、今回の最後の言葉はより注目ですよね。

前回のようにサラッと一言だけ言われるかもしれません。

 

追記:

岡田版財前では、死ぬ間際の最後の言葉をこう残していました。

 

『少し、少し、、休む。

、、、、、、これが死か。』

 

唐沢版財前では、「無念だ」という一言でしたが、岡田版財前も少ない言葉での締めくくりとなりました。

「これが死か」という言葉に、死なせてしまった裁判沙汰の患者への後悔の念が表れているように思えます。

こちらも今まで同様、ブラックだった財前が白へと変わり周囲から同情されるようなキャラクターになった瞬間でもあります。

白い巨塔の結末!財前五郎の最後の手紙(遺書)の内容とは?

岡田准一の画像

ドラマ毎に、最後の手紙(遺書)の内容が違っており、財前の気持ちの表現が少し違います。

それぞれ手紙の全文を見てみましょう。

田宮二郎版・財前の最後の手紙(遺書)の全文

 

君の忠告に耳を貸さず、俗事に囚われて自身の内臓を侵している癌に気づかず、早期発見を逃し手術不能の癌で死ぬことを、癌治療の第一線にあるものとして、いま深く恥じている。

それ以上に医学者としての道を踏み外していたことが恥ずかしくてならん。

しかし、君という友人のおかげで死に臨んでこうした反省が出来たことは、せめてもの喜びだ。

あの美しい薔薇は、病床を慰めてくれた。

母を宜しくと伝えてください。

僕の遺体は大河内先生に解剖をお願いしてください。

後進の教材として遺体を役立てていただくことが、医師の道を踏み間違えていた僕の教授として出来るただ1つのことです。

君の友情を、改めて感謝します。

 

これは、里見にあてた遺書です。

裁判となった手術に関する見解や自身の気持ちには触れられておらず、これまでの反省や後悔と里見への感謝が綴られています。

これは、作家の山崎豊子さんが医療ミスという闇について表現される際、当時は暗黙の了解で触れられない時代の雰囲気があったことから、遺書の内容に裁判のことは一切触れていないのだと思われます。

また当時、ガンの終末期医療がまだ周知されていなかったことが要因のように思われます。

唐沢寿明版・財前の最後の手紙(遺書)の全文

里見へ

この手紙をもって、僕の医師としての最後の仕事とする。

まず、僕の病態を解明するために、大河内教授に病理解剖をお願いしたい。

以下に、癌治療についての愚見を述べる。

癌の根治を考える際、第一選択はあくまで手術であるという考えは今も変わらない。

しかしながら、現実には僕自身の場合がそうであるように、発見した時点で移転や播種をきたきた進行症例がしばしば見受けられる。

その場合には、抗癌剤を含む全身治療が必要となるが、残念ながら、未だ満足のいく成果には至っていない。

これからの癌治療の飛躍は、手術以外の治療法の発展にかかっている。

僕は、君がその一翼を担える数少ない医者であると信じている。

能力を持った者には、それを正しく行使する責務がある。

君には癌治療の発展に挑んでもらいたい。

遠くない未来に、癌による死が、この世からなくなるのとを信じている。

ひいては、僕の屍を病理解剖の後、君の研究材料の一石として役立てて欲しい。

屍は生ける死なり。

なお、自ら癌治療の第一線にある者が早期発見できず、手術不能の癌で死すことを、心より恥じる。

財前五郎

 

田宮版の財前と比べると里見への感謝というよりもガン治療への見解や展望が中心に書かれています。

医師である自分の無念さや後悔がより強く伝わってきますね。

また、こうしたガン治療への将来の期待が中心に書かれている理由として、どんどん医療の進歩が進み終末期医療に対する世間の目も変わってきたことが関係していると思われます。

 

岡田准一版・財前の最後の手紙(遺書)の全文

こちらは、放送後に手紙の全文を追記したいと思います。

岡田版の財前も最後はガンで死去してしまうのは今までと同じだと思われます。

手紙の内容の方向性としては、時代性を考えると唐沢さんの時と同様にガン治療に対する発展を中心とした内容ではないかと推測します。

しかし、新たな方向性が付け加えられるとするなら今までには無かった裁判への自分の思いや後悔の念などが記されるかもしれませんね。

 

追記:岡田版財前の最後の手紙(遺書)はこちらです。

 

自らの肢体をもって、癌の早期発見並びに、進行がんの治療の一石として役立たせていただきたい。

膵臓癌は現在もなお難治性癌であるが、病態の解明がその克服の端緒に繋がることを信じる。

私の場合は癌に伴う血栓症が致命的な合併症を起こしたが、逆にこれを標的として早期診断や治療に繋げることも不可能ではないと愚考する。

しかし、そうした治療開発を里見先生とで自らの手で成し得なかったのは痛恨であり、自らの癌治療の第一線にあるものが、早期発見できず手術不能の癌で死すことを恥じる。

浪速大学病院第一外科の名誉を傷つけてしまったことを、深くお詫び申し上げます。

里見、こうして虚しく死を待つだけになっても、君と共に病に苦しむ人々を治療し、その生命を紡ぐ医師として、人生を全うできたことを、誇りに思う。

里見、ありがとう、、、

いつかまた、きっと。

財前五郎

 

 

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まとめ

白い巨塔はドラマ毎に大枠のストーリーは同じですが、時代の流れに伴い財前五郎の見せ場となる最後の言葉などの表現方法が微妙に違ってくる点が面白いところでもありますね。

岡田准一さん演じる財前も時代に合わせて新しい白い巨塔を感じられるかもしれません。

最後までお読み頂きありがとうございました!